吉田修一さん2010/11/05

 もうL25に属する年齢からうーんと年をとってしまった私だが、フリーペーパーということもあって、通勤時にみかけると、「L25」を手にとっている。もう2~3年前のことになるが、その「L25」に、吉田修一さんが隔週でエッセイを連載していた。はじめは吉田修一って誰?って感じだったのだが、何回か読んでいるうちに、あぁ、この人の思考回路、私にちょっと似ているなぁ、とか、あるあるそんなこと、とか、毎回思っている自分に気づいた。

 私、この人の文章、好きかも。

 彼の小説を読んでみたいなぁ、と思ったとき、フリーライターの友が、彼にインタビューをしたと言っていたのを思い出した。そこで、彼女に会ったとき、「私、吉田修一さんの小説を読んでみたいんだけど、今度、何か1冊、貸してくれない?」と頼んでみた。それが一昨年の正月の話。それから2~3か月後に、また彼女に会うことになったので、どうせ忘れてるだろうなー、と思って、前日に、「こないだ頼んだけど、吉田修一さんの本、持ってきてね」と念押しのメールをいれた。

   彼女が翌日持ってきてくれたのは、昨今、映画でも話題の『悪人』であった。

 「実はさー、昨日また、吉田さんのインタビューだったんだよね」、と友が言う。「で、本人に直接、聞いちゃった~。友人が『L25』のエッセイを読んで、あなたの小説を読んでみたいと言ってるんだけど、何が一番お勧めですか?って。そしたら、ちょっと考えて、『じゃぁ、悪人にしてください』って言ってたから、これ、持ってきたよ」。それは、文庫化される前の、分厚い単行本だった。

 早速、帰りの電車から読み始めたのだが、当初、登場人物の今時の女の子を、どうも好きになることができなかった。読み進めるのがかなり苦痛で、こんな調子じゃ、読み切るのは無理かも、と思い始めたとき、彼女が死んで、別のキャラクターがメインになった。そしてその途端、私は物語に引き込まれ、結局、2日ぐらいで読み切ってしまったのだった。

 それから、私は中毒のように、図書館で吉田さんの本を借りあさり、2~3か月で、それまでに出版されていた彼の本をすべて読んでしまった。

 そう、私は、吉田修一さんのファンです。

 同じ作家の作品は、どこかしら共通点があって、似た感じがすることが多いが、吉田さんの小説には作品ごとに違った色がある。特に好きなのは、最初に読んだ『悪人』と、『東京湾景』だ。主人公の男の子の一途な思いが響いてくる。昨年から今年にかけて読んだ新作たちも好きである。

 今年は、彼の作品が2作、映画化された。『悪人』は強烈な印象を残したから、細部にわたって内容を覚えていたが、『パレード』にいたっては、映画を見ながらも、ほとんどストーリーを思い出せないおそまつさであった。じっくり味わうことにあく短時間で続けて読むとこういうことになるのかしら? 笑

 でも、これって、一度読んだ作品を、もう一度読んで楽しめるってことか! そりゃ、おいしいじゃん。

今日は同窓会でした!2010/11/07

 11月6日。高校のときの同窓会があり、1学年540人ぐらいいたうちの200人弱が集った。同窓会の前に、1年のときに同じクラスだった女子たちと待ち合わせ、お茶してから行ったのだが、いやぁー、ほんと楽しかったです。

 まずは3年のときのクラスごとのテーブルに分かれ、食べて飲んで話して・・・。しばらくするとシャッフル。というわけで、今度は2年のときのクラスごとにテーブルに。そして最後は、1年のときのクラスごとのテーブルに分かれ、わいわいがやがや。1年のときのクラスのテーブルを囲んだとき、一緒にいたAさんが、「ここがスタート地点だから、いちばん落ち着く感じがするねー」と言った。ほんとそうかも。入学したときは、期待と不安をいっぱい抱いていたよね。そんなときを一緒に過ごした仲間は格別です。

 クラスごとのテーブルに分かれて談笑しながらも、もちろん、他のクラスへの遠征はOK。何を隠そう、私が、この同窓会に出席を決意したいちばんの目的は、高校時代、カリスマ的パワーでみんなを惹きつけていたH君の姿を一目でも見ること。在学中は一度も同じクラスにならなかったので会話したことは一度もなかったのだけれど、今日は、人を介して紹介してもらい、一緒に写真まで撮れて、もうにんまり~。回の終わりには、彼がみんなの前で、十八番だった「傷心」を歌ってくれたので、またにんまり~、なのでした。

 高校時代はかなりシャイで、特にきれいな顔立ちの人やあこがれの人とは、たとえ同性でも、あがってしまって、うまく話すことができなかった。昨日は、当時、めちゃくちゃかわいいなぁーと思っていた女子とも写真をパチリ。相変わらずかわいくて、とてもうれしかった。

 行く前は、あんまり友だちもいなかったから、つまらなくなって途中で帰っちゃうかもなー。な~んてことも思っていたのだけれど、蓋をあけてみると、いろんな人たちと会話して、あっという間に過ぎた2時間!

 9月には大学時代の同窓会があったし、10月には長いこと音信不通だった元同僚とも再会した。今年は、昔の仲間に再会する星回りの年だったのか。これがきっかけで、自分を取り囲む世界がちょっと広がっていくといいなぁ、と思う。

友だちが遊びに来ました!2010/11/14

 昨日、友人2人が家に遊びに来ました。

 母直伝の鶏肉のワイン煮と、メランザーネ(ナスとシソのスープスパゲティー)、鳥のから揚げ入りのサラダをつくっておもてなし。料理を温めて、盛りつけたりするのに精一杯で、せっかくつくった料理の写真を撮るのを忘れてしまった(ほんとか?!)ので、友がおみやげにもってきてくれたシャンパンと、ケーキの写真をアップします。


 まずはシャンパンで乾杯!といきたいところだったのだけれど、友人からもらってから冷やして飲んだので、いただいたのは食事のしばらく後のこと。シャンパン付の優雅な午後のアフタヌーンティーになりました。


 ケーキは友が横浜ジョイナスのLe Reseauから買ってきてくれたもので、カキとチョコレートのタルトとイチゴのタルト、モンブランの3種類。友によると、Le Reseauのタルトは季節限定のもののラインナップが充実しているらしい。私はイチゴのタルトを食べたのですが、それぞれ1口ずつ味見をさせてもらいました。洋菓子にカキとはめずらしー、と思ったけれど、これは妙にチョコレートとマッチしていたし、モンブランのほうはコロコロと栗がのっかっていて、思う存分濃厚な味を楽しむ感じ。私の食べたイチゴのタルトは、オーソドックスながら、カスタードクリームとのコンビネーションが絶妙で、とても美味でございました。


 
 12時半から夜の11時近くまで、食べてしゃべって、食べてしゃべって、あっという間に時間が過ぎたのでした。


神戸屋キッチンのスコーン。2010/11/14

 今日の朝ごはんは、昨日、友がケーキと一緒におみやげに持ってきてくれた神戸屋キッチンのアールグレーとリンゴのスコーン。先月末に、イトコからもらったユニオンジャック柄の仕切りプレートとマグカップを初使用! イギリスのお菓子のスコーンだけあって、なんてお皿にマッチしてるんでしょう、とにんまりの私なのでした。もしこれがプレーンのスコーンだったら、ユニオンジャック柄のスペースにクリームとジャムを盛りつけたら完璧かも!
 神戸屋キッチンのスコーンは初めて食べたのですが、ほどよい甘さで、アールグレーもくせがなく、リンゴの果肉がポイントになって、とてもおいしかったです。これってくせになりそう。笑

フォートナム&メイソン2010/11/17

 クリスマスの季節になると、フォートナム&メイソンの店頭にクリスマスのスパイスティーが登場する。何度かは現地(イギリス)で購入していたのだが、ここ数年は、もうすぐ出るな、と思い出したら、三越にあるフォートナム&メイソンに電話を入れて予約している。先週末に入荷したとの連絡が入り、月曜日に取りに行ったのだが、雨が降っていたし寄る所もあったので、配達を頼んだ。その紅茶が本日、届いた。この紅茶を見ると、クリスマスに決まったイベントがない私でも、クリスマスが近いなぁ、もう今年もそろそろ終わるんだなぁ、という気分になってくる。

 この紅茶、実は母の大好物である。なので、お歳暮として両親には2缶、プレゼントする予定。そして、英会話の先生のJ.P.にも1缶。何年か前の秋にイギリスにでかけ、初めてこの紅茶を買い、彼におみやげであげたところ、翌朝、「今までの人生でいちばんおいしい紅茶だった。素晴らしい!」というメールが届いた。以来、彼にも毎年献上しているのだ。

 クリスマスのスパイスティーは、シナモンやらオレンジピールやらいろんなものがブレンドされているのだが、まろやかでとても優しい味がする。私も母も、実は香りの強いフレーバーティーは苦手なのだが、この紅茶は特別である。
 お店の方の応対はとてもよく、さすがフォートナム&メイソン!って感じだが、こんなに円高なのに、1缶が約2500円っていうのは解せないなぁ。250gのロイヤルブレンドの1缶も、イギリスでは1000円ちょっとだというのに約3000円。解せないなぁ。。。ちょっとは還元するつもりなのか、スポンジケーキを3切れおまけにくれたけれど、やはりもう少しプライスダウンしていただけたらなぁ、と思う。
 

 月曜日、紅茶を買った際、中に栗が入っているというイングリッシュメロンパンなるものを購入してみた。おいしかった。さすがフォートナム&メイソン。でも、これまた210円もするのよねぇ。笑